なぜパッケージ型添加剤を使わないのか?
- Verior

- 1月30日
- 読了時間: 3分
更新日:6月17日
皆さんご存知のとおり、エンジンオイルというのは「ベースオイル+添加剤」という組み合わせでできていますが、この添加剤成分について、何をどれだけ入れるのかは結構精密なバランスに基づいているそうです。知らんけど。
で、機能別に一つ一つの添加剤を入れていったのでは手間も知識も追いつかない。
ていうので大手の添加剤メーカーでは必要な添加剤をあらかじめブレンド&パッケージングして、『ベースオイルにこれ入れれば〇〇規格に適合できるよ』っていうお手軽商品を作っています。(粘度調整は各々でやってね。)
まぁ検索すれば出てくるのですが、分かりやすいところでルブリゾール社製品を例に見てみましょう。
株式会社スタンダード石油大阪発売所
車両用DIパッケージ添加剤

こんな感じで、各規格に準拠できる添加剤パッケージがずらっと商品化されています。
つまり、どんなに畑違いの無知識なド素人でも、安くベースオイルを仕入れて上のようなDIパッケージ添加剤を指定通りに規定量混ぜれば、ハイお手軽に〇〇規格適合品の高性能(笑)オリジナルエンジンオイルができちゃいました!ってできるわけです。
あとはマーケティングの腕の見せ所ですから、目の引くコピーと見栄えのするデザイン缶、また宣伝広告へのコスト投入は惜しみません。(宣伝ってものすごくお金かかります。=売価へ反映)
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ていう図式が見えちゃったから、私は特に日本のエンジンオイルに対して不信感で満たされました。
(ちなみに過去数十年、これまで使用していたオイルはシェルでした。シェルとモービルは合弁してインフィニアムという添加剤会社を持っています。)
さて、ここから本題に入ってなぜ自分はパッケージ添加剤を使わないのかについてですが、まずVeriorのベースとしているエンジンオイルには当然すでに含まれています。
(というかこのベースの時点ですでにレーシングスペックの高性能品です。)
それ以外の部分については自分で選んで気に入った添加剤を入れたかったのが一つ。
幸いVeriorで採用しているKingIndustories社の添加剤の説明には推奨添加量が公表されていたので目安が付けやすかった。
もう一つはトップページの方にも書いてありますが『ZnDTP(ジアルキルジチオリン酸亜鉛)』を使いたくなかったから。
こいつがオイルを短命化させている大きな一端を担っている気がしてならない。
と言ってもZnDTPはパッケージ添加剤には(アフトンケミカル出身の方とお話した感じ、)多分どんなやつにも100%含まれていて、別に悪者というわけではなくむしろ万能型のコスパ良い添加剤ではある。
だけど自分の今の知識ではこれに代わる無灰型添加材を使用して、酸化防止と摩擦と極圧をそれぞれで別個に補ったほうが性能への寄与が大きいと考えました。(→でもコストはアップしちゃう。)
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