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潤滑領域から見るベースオイルごとの適性
前回のブログ 【潤滑領域から見る低粘度オイルの不合理性】 では、結論として「メーカーアプルーバル(認証)品を使いましょう」とお茶を濁して終わりましたが、あの結論で納得するようではまだ探求心が足りません。 今日は、前回の内容の本質的な部分をさらに深掘りして解説を補強していきたいと思います。 ┃ おさらい 前回の内容を簡潔におさらいすると、 ・流体潤滑領域ではベースオイルの油膜で保護 ・境界潤滑領域ではオイル中の添加材成分で保護 →低粘度だと油膜がつぶれやすく、境界潤滑が生まれやすい →添加材成分は消耗品なので、ベースオイルによる油膜保護(流体潤滑)を優先すべき まとめるとこんな感じでした。 じゃぁ昔みたいな固いオイルに回帰すべきなの?っていう意味ではなく、今のオイルは昔よりもはるかに進化しているので、わざわざ固いオイルでなくても保護性能は担保されていると考えています。 あくまで極端は良くないねという話。 さて今回は、オイルの油膜性能そのものにスポットを当ててベースオイルの性能の一面を探ってみたいと思います。 ┃ 油膜性能は評価できる?...
1月24日


潤滑領域から見る低粘度オイルの不合理性
タイトルが固いよ… 今日の話は長いですが、実用的で為になるはずですのでぜひ勉強していってください。 * Veriorでは途中まで0W-20の粘度は作らない方針で続けていました。 その後、コンセプトの一つの高耐久性に目をつぶりラインナップ入りをしたのがVerior業ですが、リッター1,400円でGTLベース&アルキルナフタレン&有機タングステン入りというのは圧倒的すぎるコスパだと自負しております。 しかしエンジンオイルとエンジン保護の本質として、低粘度という物理性は基本的に不利であることを認識する必要があります。 今日はそんな「低粘度オイルが不利な理由(とその中でも良いオイルの見つけ方)」について語ろうと思います。 - - - - - - - - - - - - - 目次 1.各潤滑領域の説明 2.各潤滑領域でオイルに求められる役割 3.低粘度オイルだと根本的に何が不利なのか 4.さらに追い打ちをかける低粘度オイル故の不利性 5.低粘度でも良い(強い)オイルは無いものか… 6.HTHS(高温高せん断強度)の罠 7.Veriorオイルがとる油膜性能へ
1月19日


添加剤解説:ZnDTP(ZDDP)-ジアルキルジチオりん酸亜鉛-
エンジンオイル(の添加材)には、大なり小なりZnDTPが含まれています。 これは亜鉛とりんと硫黄の複合化合物で、下記のような幅広い効能が得られる万能添加剤です。 AW(Anti-Wear):抗摩耗性 AO(Anti-Oxidant):抗酸化性 EP(Extra-Pressure):極圧性 このオールマイティな性格のため、昔から多用されてきた代表的な添加剤の一つです。(旧車やオートバイには今でも重宝されています。) * ┃ ZnDTPのデメリット1:ガソリン車の触媒を傷める 近年はオイルの規格でSAPSの規制が厳しくなっているため、"りん"においても触媒への被毒性が強いことから厳しい数値(0.08%以下)で定められています。 参考: https://www.juntsu.co.jp/tribology-doc/autoengineoil-tech.php なぜならリンによって酸化触媒であるパラジウム等の貴金属が冒されると、その後は排ガス浄化性能が永久的に低下してしまうからです。 !重要! 『ガソリン車の三元触媒にとって"りん"は大敵である』...
1月18日
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