"エステルベース"の言葉に惑わされ。
- Verior

- 2月12日
- 読了時間: 2分
更新日:9月25日
「エステルベース」って書いてあるのを見ると、頭に思い描くのはきっとこんなイメージでは?

でも実際は...? こんな可能性も…ていうかこれが現実

本当のところは中身を分析しないとわからないけど、なぜこんなことが言えるかというと、価格を見れば大体の見当がつくから。
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試しに、Veriorに使っているひまし油エステルで本当の100%エステルベースオイルをシミュレーションしてみたらこうなりました。

なんとリッター5500円。はっきり言って現実的じゃない価格にまで跳ね上がります。
うちが規模が小さくて仕入れが弱いことを差し引いても、それでもリッター4,000円台はかたいでしょう。
実際、本当にエステルのみをベースにしたエンジンオイルの単価はそれを超してますけどね。
例:Ash FSE-Espec
なので、たったのリッター2,000円クラスで「100%エステルベース」は出来っこない。
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さらに言えば、その"エステル"って、何が入ってるんでしょうね?
エステルにも無数に種類がありますし。
例:BASF 自動車用添加剤

ポリオールエステルならいいのですが、もし加水分解に対して弱々なジエステル(DOS)だとしたら…
1ヶ月も経てばすっかり体感もなくなるでしょうね。

正直、ジエステルなら入れなくていいからその分価格減らしてよって思う。
個人的にはそれくらいの代物。だってすぐにゴミ化するもの。
新油時の体感を得るためだけにお金払いたくない。
ジエステルは一般にエステルの評価を下げてる張本人だと思ってる。
Veriorに使っているエステルはひまし油エステルで、その中の加水分解に強いタイプです。

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こんな邪推を生んでしまうのも、みんな秘密主義にしてるのがいけないんや。
顧客便益(ベネフィット)に立脚して商売してほしいと願う、いちオイル開発者でした。
エステルベースと聞いただけで最高品質のイメージがあります。それが壊されました。オイル業界の闇ですね。。。